2014年1月9日木曜日

第9回商店街うんちくツアーの結果報告(1) 篠原商店工場


日時 20131130日(土) 13:00
集会 上台集会所
店舗 篠原商店工場、タカハシガレーヂ、DECO-BOCO工房、メリーゴーランド研究


村田:本日は第9回商店街うんちくツアーにご参加いただき、ありがとうございました。
さっそくですが、本牧リボンファンストリートの小林会長から開会のごあいさつをお願いしたいと思います。

 

小林:今日は今までのうんちくツアーとはガラリと企画が変わりました。今までは物品販売の店が中心だったのですが、今日は日本のモノづくりの良さを再確認してもらえる4軒を見ていただきます。 私の知っている篠原さんところの方は、手は動くけど目が利かなくなったから、そろそろ…と、そういう細かい仕事をされている所です。タカハシガレーヂさん、この辺では古くからやっている自動車整備工場で、外車から日本車、消防車まで、何でも修理する、そういうすごい所です。 
そして新しく登場したDECO-BOCO(デコボコ)とメリーゴーランド研究所。手づくりで芸術、工芸の粋を極めているという、今までにはなかった所です。今回は手づくり、手作業といったものがメインとなるうんちくツアーですので、充分、楽しく見学していただければと思います。 



村田:それでは「商店街うんちくツアー」の旗に従って、まず第1班から出発してください。
 第2班の方々には少しお待ちいただきますが、この時間を利用してアンケートをお願いいたします。

≪篠原商店工場≫

篠原常務:篠原商店の創業者は私の祖父で、現社長は私の父になります。ということで、一応、私が三代目になります。

工場の方の責任者が父の弟で、当社の専務です。ここでは鉄道模型の線路を専門的に造っています。金属部分を切ったり削ったりという作業は2階で行なっております。
プラスチックの部分を造ったり、このように形づくっていくのは1階です。
これから工場内を見学していただきますが、狭い所ですので2グループに分かれて、1階、2階とで入れ替わっていただきたいと思います。
それから工場内は写真、ビデオとも撮影はご遠慮ください。機械も危ないので触らないようお願いいたします。
 

 それでは半分は2階から、残りの半分は1階から見学をお願いします。
参加者:最近、横浜に「原鉄道模型博物館」というのができましたけど、ああいうのができて、何か変わって来ましたか。
篠原常務:原さんのところは博物館ということで、特殊な領域なのです。(縮尺が32分の1という一番ゲージを使用)


それでは皆さん、用意ができましたので、こちらのグループは2階から見学していただきます。

≪2階で話しを聞く≫
篠原専務:うちは鉄道模型のレールを造るメーカーです。製品は輸出がほとんどで、メインはアメリカです。ほかにオーストラリア、英国、スイス、ドイツなどにも輸出しています。
 レールをチューブの中に100本くらい入れ、それをいろいろな長さに応じて切っていきます。
切り終わったら削って下に持っていきハンダ付けします。それを組み立てます。
参加者:何年くらいやっていますか。
篠原専務:昭和27年に会社として創業していますので、もう60年以上になります。小さな会社ですが、よく残ってきたと思います。
参加者:以前、何種類もレールを造っているという広告を見ましたが、今でも多種類のレールを製造しているのでしょうか。
篠原専務:うちのような会社が残ってこられたのは、いろいろなレールを造っているからだと思います。
韓国や中国でも造っており、中国で造り始めたときは「もう駄目かな」と思ったのですが、それから20年くらい経ちます。


その間、中国製に負けなかったのは、多分、うちの場合はハンドメイド、手づくりだからだと思っています。
 それから、種類がたくさんあるということですね。これで多分、生き残っているんじゃないかと思います。
参加者NゲージとかHOゲージというのはよく知られていますが、それ以外はどんなサイズなのですか。
篠原専務45ミリとか、32ミリとか、22ミリとか、そういうのもあります。HOというのは16.5で、スケールは87分の1なのです。
これがだいたい主流です。22ミリとか12ミリというのは、マイナーなお客さんなのです。
電車があってもレールがなければ走れません。そういう人たちのためにも造っているのが、生き残ってきた理由かもしれません。
参加者:アメリカが多いというのはなぜなのでしょうか。
篠原専務:それはよく分かりません。
ただ、アメリカの人は、うちが最初にやったときは、どんなものでもいいから造ってくれって、造ったものを全部どんどん送ってくれって。そういうことで、ずっとやってきたのです。
篠原のところのは、レールが頑丈だとかあると思う。アメリカの問屋だって安いところを探しますよね。たとえば中国とかね。
それでもなぜかうちに注文が来るのです。造ったらよこせと。毎月出せと。
うちのレールに対するアメリカのお客さんのニーズが多いのでしょうね。そのためアメリカの問屋からの注文が多いのでは。

≪関内にあるお店 篠原模型店≫







鉄道模型やレールのほか、旧国鉄の運賃表、京急の路線図なども飾られている。

「篠原模型店」のホームページ

(つづく)



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